名古屋市同棲支援センター

ykpyがなにか書きます

思い出泥棒

自分が所属していた名古屋大学フォークソング同好会という軽音サークルの夏合宿が中止になったらしい。

もう卒業して4年経つけれども未だに夏合宿行きたいな〜と思うくらいには名フォの一大イベントだった気がする。 これがね、今行っても流石に楽しめないな〜とか体力ないな〜とか言い始めたら完全に老いの宣言になるのでしないようにしたいです、はい

いつでもまた行きたいもんや。

**

夏合宿は例年、8月末から5日間くらいの行事である。斑尾高原のホテルに泊まり、スタジオとして魔改造?されたホテルの部屋を使って一日中練習入ったり、酒飲んだり、斑尾高原で遊んだり、最終日のライブ演奏に向けて各々合宿しましょうみたいな趣旨のイベントである... バンドとはいえ何をやってもよく、アラブの謎音楽コピーしたり、ゆいにしおの曲でジュークフットワークやったり、楽しかったな……。あとrefusedとか。毎年MGMTのKidsやってたのもほんまいい思い出。

斑尾高原はほぼ4G回線が繋がらなかったような、繋がったような、曖昧だけどとにかくインターネット、SNSから隔離された不思議な空間だった記憶がある。 部員以外に誰に見せるわけでもないライブだったが、謎の「とりあえず音楽合宿しに来ている」という大義名分が俺たちを駆り立て必死に練習していた謎の時間…… 誰にもシェアできない思い出って良いなと思う。

中止になったと聞いて、正直昨今の若者にとっての新型コロナウイルスでの大きな損失は思い出だなと思ったりする。 自分は(前にも書いたかもしれないが)大学で出会った友人に非常に救われており、その場が名大フォークであった為、会ったこともない大学の後輩のことを考えて変な感情移入をしてしまう。 この歳になって幼稚な考えなんじゃねえか?とか、もっと社会的な損失に目を向けるべきとの内省が聞こえるが、やはり自分は若者の一瞬一瞬で大事な経験があると思う。 本質的に人生など酒のんで友達と遊ぶくらいが気楽で没入感を得られちょうどいいのである。 誰かに怒ったり、怒られたり、不安になったり、自我を守る為に牽制しあったりなど不要なのである。

**

諸々落ち着いたらまた名古屋に行きたいなと思う。名大フォークにも顔出したいし。 もう今の大学1年生とは何も接点がないけれど、何も楽しくねーと思ってる後輩がいたらなにかしら応援したい、やっぱりオフラインにこそ特別な経験が待っているよ