名古屋市同棲支援センター

伊藤薫人がなにか書きます

宇宙・裏切り・怒り・ときめき

「宇宙・裏切り・怒り・ときめき」という5曲入りのEPを配信開始した。

各ストリーミングサービスで配信されるはず。

制作はかなりタイトなスケジュールで、1月18日(もう明日ですね)にcllctv企画があるので、それに合わせて音源を出そうと思ったのが年末、それからレコーディング・ミックスを含めて一昨日完パケした。達成感を感じつつも既に後悔ポイントは多数あり、次回作への意欲が芽生えている。 とはいえ「宇宙・裏切り・怒り・ときめき」を完成できたことが自分にとって大きな糧になったと感じている。今回はその理由について書こうと思う。


2019年は怒りの年だったかもしれない。プライベートでは大きな変動もなく自分らしい1年だった自負があるのだが、思ったよりもパブリックな場所で怒りを感じる/表現することが多かった。

「宇宙・裏切り・怒り・ときめき」のコンセプトとして第一に「曲聞けばわかると思うけどあんまりバンドでライブする気ない。良い曲を書くことのみが俺たちの正義」みたいな過激なものが挙げられる。(正義はジャスティスって読むタイプのそれです) そのコンセプトに至るきっかけはやはり某ライブハウス案件と、退職であろう。

nagoyadousei.hateblo.jp

この件以来ライブをすること/見に行くことに対して常に後ろめたい葛藤を抱えてしまっていた。 5月に出した「サウンド・リクルーティング」アルバム制作でも同じような落胆を得た出来事があり、自分以外の人間の手が入ることによって自分の大切なものが破壊されたり、輝きが損なわれてしまうことがとにかく苦痛であった。 もちろんここまではただ他責にしているのみであるし、もっと演奏が上手ければとか、社会性があればとか、そういう反省はある。しかしながら最終的に行動した内容としては「じゃあ全部自分でやるし」という独りよがりだった。

秋になり、件の怒りは薄れていたところで次の怒りに直面することになる。

自分は2019年末をもって前職を退職している。前職では自分はとあるスタートアップの開発責任者であった。聞こえは良いが、スキル的に常に不安を感じていたし、泥臭いことも多くあまり誇れるものではない。ただ良い経験ではあったし、働くことは楽しかった。 今まで何度か退職を経験しているものの、今回の大きな理由は代表との関係性だ。詳細は省くが自分はある種の不義理さや嘘に耐えられずにほぼ人間関係を理由に退職してしまった。 退職を決め、会社を休み転職活動をしているときは常に焦りと怒りを感じていた。この時はひどく不安定であり、人に当たり散らしてしまったり自暴自棄になったりと散々だった。

その日々で、ふとPCに向かい音楽を作ったり、鍵盤を弾く時間が増えた。2018, 19年は「なぜ音楽をやるのか」「自分には才能があるのか」「友人はもう自分のことなど聴いてくれないのではないか」「友人はもうとっくに次のステージに進んでいる」……そういう迷いばかりで全く楽しくなかったはずだが、この時はただただ無心でやることができた。気づいたら色々できていて、音源が形になりそうなことが分かったとき自分はまた音楽に救われたと思った。俺は結局、何かを1から作るときの再現不可能な瞬間が好きなのかもしれない。タイトルは「宇宙・裏切り・怒り・ときめき」しかないと思った。

新しい職が始まりつつもレコーディングをしなければいけなかったタイトさ以外はとても楽しく作ることができた。アナログシンセの割合も増した故か、生き生きしている。歌詞もとても好きだ。

ときめきは悪魔が仕掛けたような明るさ

去年は怒ること、その結果悲しくなることも多くあったけれど、結局善く生きるには腐らずにやっていくしかないと思っている。何かを表現しないと始まらないのだから。俺はバンドメンバーのみならず、友人のてっちゃん(OtkFromHell)のギターやmeiyo氏のリミックスなどの力を借りて「宇宙・裏切り・怒り・ときめき」を発表できたこと、自分が創作を楽しめたことが何よりの誇りだ。